withコロナ時代をいくウエディング業界では、今、潮流が起こっているんです。
ここ1年ほどの傾向でしょうか。
20人から30人、時には2親等のみで10人未満の結婚式が開催されるようになりました。
Withコロナ以前であれば、「結婚式ウエディングパーティは60名から受け付けます」というようなバンケットが多かったんですが、コロナ以降は、10名からでも、あるいは、2人だけの結婚式も開催できるようになりました。
その結果、どんな風にウエディングパーティが変わったかというと、その答えは、「主役は新郎新婦だけじゃない、親や兄弟、親戚も主役になる」という変化が見て取れるようになったんです。
これは、ある意味すごい変化です。今までは、家族親族は、会社の主賓の方々や友人をもてなすために裏方の立ち位置でしたから。
新郎新婦に一番遠い「末席」でそっと見守る。パーティ中には来てくださった方々のお席にまわり、御礼と共にお酌をして回るという気配りもしていました。
そんなこともありご家族や両親は、始まったかと思えば新郎新婦とは会話も交わすこともなく、写真なども思うように取れずに、あっという間にクライマックスの「手紙花束の贈呈」に突入する事になるわけです。
これは、これで、楽しいかけがえのないひと時なのですが、
またとない晴れやかな舞台にもう少しリアルな想い出が欲しいところですね。
毎週のように私が目にする最近のウエディングパーティは、家族や親族がこの日だからこそ振り返る今までのお互いの想い出や、中々言い出せない感謝の言葉、昔話のその時思っていた本音やエピソードを心ゆくまで話すシーンは、司会者としては本当に冥利に尽きます。
司会がインタビューを重ねていく中で生まれてくる想い出話に、涙したり、笑い合ったり、驚いたり、もう、長年お付き合いする本当の身内のような気持ちになります。
振り返ってみると、ウエディングパーティのスタイルは時代の潮流に合わせて変化していくんですね。これからは、既成のスタイルに囚われず、なんでもチャレンジしてみれば、ウエディングはどんどん楽しく深くなりますね!
人生の節目で、自分を振り返ることができる華やかで優しい時間、思いやりに溢れる時間、それがウエディングパーティですね。