2020年はスタートから「もやもや」に巻き込まれた。
全てが、先が見えず、もやもやと深い霧か煙か、何か先が予測できない黒いモノに阻まれているかのよう。
そんな、スタートではあったが、まあ、8月くらいには元のように生活できるだろうと楽観的に考えていた。
しかし、そうはならず、その後誰もが 真剣に「ネガディブ」をイメージするしかなかった。
そうなると、私達のウエディング業界は、深い沼底に落ちるような感覚になる。
先の現実が読めないので、最悪を想定して先のスケジュールを組んでいく婚礼の慣例。
結婚式を自分達が大切にしていた記念日に挙げる事ができないカップル。
予定していた時期にドレスを着ることができない花嫁。結婚式をあきらめる事を選択するしかない夫婦・・・
今、私達に何ができるか?
悲しみや心の落ち込みを何かで払拭できないか?
今、できる事は何か考えた。
アニヴェルセルみなとみらい横浜では、多くのカップルが結婚式を延期せざるを得ない状況だった。
そこで、アニヴェルセルみなとみらい横浜の店舗の有志は立ち上がった。
自分達がフラッシュモブで新郎新婦を勇気づけるモノ。
近隣のお客様を建物に案内し記念日の建物を満喫する方々。
普段は開放されないチャペルに入り感嘆の声を上げるカップル。
このチャリティーイベントを、NHKが取材した。
長寿番組で松たか子さんがナレーションを務めるBSプレミアムの人気番組だ。
「新日本風土記」テーマは祈り。
コロナ禍を気持ちだけでも脱出しようと思う、祈るような気持ちを番組が追いかける。
放送は、1月15日金曜日、夜9時から1時間。
この番組では様々な祈りのエピソードや人物を取り上げる。
アニヴェルセルみなとみらい横浜のこのイベントでは、二人の女性が取材されている。
全く違う人生を送る二人、ウエディングドレスを着る夢を絶たれた二人のエピソードと、アニヴェルセルスタッフの想いが描かれている。
コロナ禍は依然先が見えない状況だが、こんな時こそ私達一人ひとりの心の在り方が問われる時だろう。
自分を原点から見つめるチャンスでもある。 2021-1-9 阿久津五代子